運転免許の更新ハガキがやってきた。
前回の更新直後に中型免許を取得したので、更新も今回から深視力検査あり。
深視力検査は中型免許を取得したときに教習所と試験場で2回挑戦しており、今回で3回目。
教習所は散々練習させてくれてからの受験だったのでコツをつかめており1発合格。試験場(府中)ではよくわからないなぁと思いつつなんとなく押したら2回目でまぐれ合格。
心に一抹の不安を感じながらも過去の経験から「まあなんとかなるだろう」と特に対策を検討することなく、いつも更新を一緒に行く友人と「更新おわったら秋葉に無線機見に行くか」などと話し危機感ゼロで鮫洲運転免許試験場で向かった。AM10時着。
試験場に到着して受付と手数料納付を済ますと早速視力検査。Cの向きを答えるやつは難なくクリア。
覗いてる機械がそのまま深視力モードになったかと思えば警察官が突然、「真ん中の棒が左右の棒と同じ位置になったときにボタンを押して下さい。3回やります」といい放ちすぐにスタート。
あまりにも突然の開始に動揺しながらも、ここかなと思うところで3回ボタンをプッシュ。
すると警察官「いやいや、そんな押さなくていいよ。2回目はじめるときは言うから。」
府中試験場での記憶では、1回目2回目3回目の区切りに声掛けはなかったので拍子抜け。
ルールを理解できていなかったとしてすぐに再検査。声掛けに耳を傾けつつ、真ん中と思う場所でプッシュ。
検査が終わると警察官「全然ちがうね。目疲れてるのかな。少し休んでから再度挑戦してください。午前の受付時間は11時までだからね。」
といわれ、申請用紙に鉛筆で今回の記録と受付終了時間を書かれ退場。
「あぁ、恐れてはいたがとうとう落ちたかぁ」とガックシ。
警察官は休めと言っていたものの、別に見えていないわけではないし疲れどうこうの問題ではないよなと思い、数を打つしかないと安易な考えですぐ再挑戦。
同じ警察官にあたってしまい、「早いけどほんとうに休んだ?もう万全?」と聞かれ、「はい大丈夫です」と答えると、「万全の状態で試験を受けて結果がダメだったらもう不合格だよ。本当に大丈夫?」といわれるが、目が疲れてるどうこうは関係ないだろと反感的な思いが湧いてしまい、ぶっきらぼうに「大丈夫です」と答える。
※この段階の私はまだこの重要性をわかっていない愚か者である。
中型を取るとき「深視力検査は機械の動作音を参考にやるとよい」とネットで読んだのを思い出し最大限の聞き耳を立ててみるも、最新鋭の機械なのかなにも聞こえない。結局また勘でやってしまい、かすりもせずNG。
警察官「まだまだ疲れてるじゃないですか!もう少ししっかり休んでから再度受験して下さい。」
はぁ、と思いながら退場。
後から知ったのですが、警察官のこの判断は決して適当なんかではなく、受験者全員が法に則り平等かつ正確な検査が受けられる様にすべく、疲れによって正しく試験が受験できていないと判断されているとのこと(意味深)。安易に万全だとか返してはいけない。
(当時は気づかずゴメンナサイ。3度目のチャンスをありがとうございます。)
「これは困った、やみくもに受験してもダメだ」と思い、スマホで攻略法検索にかかる。
「深視力検査 攻略法」と調べてもさっきの動作音法しかがでてこないので、「深視力検査 鮫洲」とワードを変えて検索する。するとひとつのサイトにたどり着いた。
【インフォビルド】運転免許更新、魔の深視力検査で2回不合格、鮫洲試験場は容赦なし
おぉ、これは今まさに自分がおかれている状況だ!と思い食い入れる様に読み込む。
記事の後半の記述で
“最後に私が実践しているコツだが、一番手前に棒が来るタイミングだけは完璧に把握できるので、一番手前に奥側に移動するタイミングのみに一点集中してボタンを押すことで、3回目でなんとかクリアした。”
とあるのを見つけると、教習所で練習させてもらった時自分もそんな風に思ったことを思い出し、しっくりきたので3回目はこの方法で行くことを決意。
3年前府中で受験した際に1回を落ちた理由が、往復連続で3回ボタンを押さず通過はNG1回でカウントされてしまったためであり、本当に使えるのかと不思議に思いながらも読み進める。すると、
“以前は、往復連続で3回ボタンを押せと命令されたが、手前から奥に移動するタイミングだけを狙って3回押しても文句言われなかった。”
との記述があり、これで理論的な不安はすべて払拭された。
念には念をと手持ちの目薬を差し馴染ませてから再度視力検査の列へ並ぶ。
3回目は前2回と違う警察官にあたりまた勝手が変わらないかと心配したが、無用な心配であった。1回目の最初にであえて一度棒を通過させてみるが御咎めなし。たぶんここだろうという場所もわかった。これはいける。
結果は無事合格。安堵。
スムーズに通過していった友人より約30分遅れで後の行程を片付け、13時過ぎに試験場を後にすることができた。
帰りの電車で更に色々と知らべていたところ、鮫洲試験場の前にある「サメズメガネ」さんには試験機と同じ機械があり、お金を払えば練習させてくれるそう。「深視力補正メガネ」もつくってくれるとのこと。
受験させてくれる回数に制限がなさそうなことやスイッチを押すのタイミングが往復連続じゃなくてもOKなこと、(どちらも都内の試験場は今はすべてそうかもしれないが、鮫洲なら実体験があり確実という理由。※制度が変わらないとう保障はないが)
困ったときの最後の砦サメズメガネがあることから、次回5年後の更新も鮫洲試験場に来ようと思う。